東京ディズニーランドの人気アトラクション、「ホーンテッドマンション」。
お化け屋敷のようなアトラクションで、子どもから大人まで楽しめるライド型アトラクションです。
そんな「ホーンテッドマンション」にはバックグラウンドストーリーがあることをご存じですか?
今回ご紹介するのは、「ホーンテッドマンション」と言われる館が完成して、ゴーストだらけになるまでのお話です。
「ホーンテッドマンション」のバックグラウンドストーリーは、フロリダのマジックキングダムのキャストの方が考えたものだそうです。
したがって【公式】のものではありません。
ただ、公式がこのバックグラウンドストーリーを否定したり、【公式】として別のバックグラウンドストーリーを出している様子もありません。
ただ、非公式ではあるものの
ストーリーの内容が細かくてしっかりと作りこまれているので
ぜひご紹介させてください!
目次
ホーンテッドマンションのBGS紹介
「ホーンテッドマンション」は、完成してから5回持ち主が変わっています。
持ち主は時系列に並べると次の通りと言われています。
- オランダ人市長
- ロナルド・スティーブンズ
- アメリカ降霊術協会
- ジョージ・グレイシー
- マスター・グレイシー
今回はこの館の持ち主の変遷とともに、バックグラウンドストーリーをご紹介していきます。
第1の主~オランダ人市長の話~
1671年10月31日、オランダ人の市長がある建物を建設します。
それが現在「ホーンテッドマンション」と呼ばれる館です。
市長が館を建設する計画を立てているとき、町の長老がやってきて言いました。
「館の建設予定地は、もともと神聖なインドの埋葬地だ。汚すことは許されない」
インドの埋設地とありますが、1670年代のアメリカが舞台と考えるとネイティブアメリカン(インディアン)の埋設地が正しいかもしれません。
市長は長老の警告を無視して、川を見下ろすことができる建設予定地の丘に、館を建設してしまいます。
長老の警告を無視したせいなのか、建設中には原因不明の事故が多発します。
それでも建設は進み、なんとか1671年10月31日に館は完成。
市長とその家族はこの館に移り住みます。
しかし、館に住み始めるや否や市長の様子がおかしくなります。
そして、神聖な地を汚してしまった罰なのか、突然市長は自らを墓地に幽閉し、亡くなります。
市長の家族はそんな出来事もあり、この館から引っ越すこととなりました。
第2の主~ロナルド・スティーブンズ~
第1の主を失った後、しばらくのあいだ館はホームレスの溜まり場や、兵舎として使用されます。
そして、館が完成してから200年のときが流れます。
200年後の1871年、次の主が現れます。
館のある地域で、当時有力者であったロナルド・スティーブンズです。
ロナルド・スティーブンズは、館を手に入れましたが、
・館が完成してから200年も経過している
・特定の所有者もなく利用されていた
という理由で、十分な手入れがされていませんでした。
そのため館の修復工事が必要でした。
そして、修復工事が始まります。
しかし、館の建設時と同様に修復工事は原因不明の事故が多発します。
修復工事に携わっていた石工のフレッドが落石により死亡する事故まで起きてしまいました。
事故が多発することもあって、みな恐れて工事を請け負ってくれる者が現れなくなりました。
最終的に石工の仕事は、館の主人であるロナルド・スティーブンズ自ら引き継ぐこととなりました。
原因不明の事故が多発し、修復工事は難航します。
しかし、何の因果か、館が建設された1671年から丁度200年経った1871年10月31日に修復工事は終わります。
そして館が完成したので、スティーブンズ一家は館に移り住むこととなりました。
しかし、第2の主であるロナルドも、移り住むや否や心を失ったようになり、突然、墓石に自分の名前を刻みはじめました。
そして、墓石に自分の名前を刻んだその日に、ロナルドはボイラーの爆発事故で亡くなってしまいます。
第3の主~アメリカ降霊術協会~
第2の主が亡くなった後、スティーブンズ一家は、館をアメリカ降霊術協会に売り渡します。
それまでは人の住居として使われてきた館ですが、第3の主は違った用途で館を利用し始めます。
一体どんな使い方をしていたのかというと
館の一室を降霊術の会のための部屋とし、夜中に霊を呼び出していたのです。
1914年の協会の解散までに降霊の回数は900超えたんだそうです。
月に1回から2回、毎年20回は降霊術をしていた計算になります。
第4の主~ジョージ・グレイシー~
協会の解散後、館を譲り受けたのがジョージ・グレイシー。
現在の主マスター・グレイシーの父親です。
ジョージ・グレイシーですが、館を譲り受けた後、何者かに斧で襲われ亡くなってしまいます。
犯人は、不明とされていますが、妻のメアリー・ギルバート・グレイシーではないかと言われています。
ちなみにジョージ・グレイシーは、東京ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」にある、伸びる壁の部屋の絵画に描かれています。
一輪の花を持った女性が墓石の上に座っている絵画の、墓石に描かれているのがジョージ・グレイシーです。
斧で襲われたことから、彼の胸像の頭には斧が刺さっています。
そして、ジョージ・グレイシーの墓石に座っているのが、妻のメアリー・ギルバート・グレイシーです。
館の主であるジョージ・グレイシーの亡くなった後、当時寄宿学校へ通っていた息子のマスター・グレイシーに館が譲られます。
第5の主〜マスター・グレイシー〜
マスター・グレイシーは、現在の館の主であるといわれております。
彼は、1つ目のプレショーの部屋(ホワイエ)で年老いていく男性の肖像画で確認することができます。
マスター・グレイシーに館が譲られてから、多くの人物が館にかかわっていきます。
人物ごとに物語を紹介していきます。
リリアンとの出会い
ジョージ・グレイシーが亡くなった後、父の館を引き継いだマスター・グレイシーは、館に移り住むようになりました。
館に移り住んだ後、マスター・グレイシーは、ある日サーカスを訪れます。
サーカスでマスター・グレイシーは運命の出会いをします。
運命の相手はリリアンという女性です。
リリアンは、サーカスで綱渡りをしていました。
綱渡りをしていたリリアンに、マスター・グレイシーは一目惚れしたのです。
リリアンは、東京ディズニーランドのホーンテッドマンションで見ることができます。
壁が伸びる部屋で、ワニのいる川の上を綱渡りしている女性がリリアンです。
リリアンに一目惚れしたマスター・グレイシーは、彼女に猛アプローチしました。
熱心なアプローチのおかげで、マスター・グレイシーはリリアンと結婚することができます。
マダム・レオタという女性
マスター・グレイシーとリリアンは結婚して、平和に暮らしていました。
しかし、幸せな結婚生活は長くは続きませんでした。
館が完成してから250年弱。
マスター・グレイシーとリリアンが暮らし始めたあとも、変わらず不思議な現象が起きていました。
そこで、マスター・グレイシーは館を調査することを決意します。
館のオカルト現象の調査活動のために、マスター・グレイシーはニューオーリンズに行きます。
そこで、降霊術師のマダム・レオタという女性に出会います。
マスター・グレイシーは、マダム・レオタに出会ってすっかり虜になってしまいます。
そしてマスター・グレイシーはとんでもない行動を起こします。
妻のリリアンがいるのにもかかわらず、彼女を館に住まわせるようになったのです。
さらにマダム・レオタを館に住まわせるだけでなく、マスター・グレイシーはオカルトにハマって自己の財産をつぎ込んでしまいます。
それだけでは飽き足らず、マダム・レオタは妊娠し、女の子を出産します。
父親は明かしていませんがマスター・グレイシーではないかと思われます。
リリアンの身に起きた不幸
リリアンは、マスター・グレイシーとマダム・レオタの関係を良く思っていませんでした。
猛アピールされて結婚したのに
突然知らない女性を連れてきて
「一緒に住むから」って言われて
降霊術にハマって財産をつぎ込んで
旦那の子かもしれない子を出産したら
気に食わないのは当然ですよね。
私だったら慰謝料もらって即離婚しますよ。
リリアンは、マスター・グレイシーにマダム・レオタを館から追い出すように懇願します。
しかしリリアンの懇願はむなしく、マスター・グレイシーはリリアンのお願いを聞き入れてくれませんでした。
逆にリリアンの訴えを知ったマダム・レオタを激怒させてしまいます。
ある日のパーティーで、リリアンはマダム・レオタに綱渡りを披露することをしつこく頼まれます。
当然ですがリリアンはその頼みを断ります。
しかし、マダム・レオタがあまりにもしつこく頼むので、仕方なくリリアンは綱渡りを披露することにしました。
ここでマダム・レオタのお願いを聞き入れたのが、リリアンの間違いでした。
最初は順調に綱を渡っていたリリアン。
しかし、対岸まであと半分というところで、突然綱渡りの綱が切れてしまいます。
リリアンは、ワニのいる川に転落し、亡くなってしまいました。
リリアンの死は、事故なのか
それともマダム・レオタが仕組んだものなのか・・・。
私は絶対マダム・レオタのせいだと思います!
ミリーという女性に出会う
リリアンが亡くなった後、マスター・グレイシーは、一層オカルトに没頭します。
その結果、父親が遺した財産を食いつぶしてしまいます。
マスター・グレイシーの財産も限りがあります。
いつまでも、マスター・グレイシーの資金のみでは活動を続けられないと悟ったマダム・レオタは行動に出ます。
マダム・レオタは、エミリー・キャバノフという女性と結婚するようマスター・グレイシーに勧めます。
エミリー・キャバノフは、両親から莫大な資産を引き継いだばかりでした。
マダム・レオタはエミリー・キャバノフの財産を狙ったのです。
そんなマダム・レオタの策略も知らず、マスター・グレイシーはエミリー・キャバノフと再婚します。
ここまでくるとマスター・グレイシーという男性にも問題があるんじゃないかと思えてきますね。
キレイな女性なら誰でも良かったんじゃないの?と思ってしまいます。
エミリーの身に不幸が起きる
マスター・グレイシーがエミリーの財産を得た以上、エミリーは邪魔な存在でしかありません。
そこで、マダム・レオタは花嫁のエミリーを始末できるタイミングをうかがいます。
そんなマダム・レオタの悪企みを知らないエミリーとマスター・グレイシーは、結婚式のあと、かくれんぼを行います。
エミリーが隠れる側で、マスター・グレイシーがオニとなってゲーム開始です。
エミリーは館で隠れる場所を探し、やがて屋根裏部屋へと向かいます。
屋根裏部屋で隠れる場所を探していたところ、目に入ったトランクに身を潜めました。
トランクに隠れてしまったのがエミリーの運の尽きでした。
エミリーを始末するタイミングをうかがっていたマダム・レオタが、エミリーがトランクに入った瞬間にトランクの鍵を閉めてしまったのです。
エミリーは外側から鍵をかけられたため、トランクから出ることはできず、窒息して亡くなってしまいます。
この、トランクのエピソードは
欧米の有名な都市伝説です。
結婚式の余興で、花婿がオニとなり、参列者、花嫁とかくれんぼをしました。
しかし花嫁だけが見つからず、数年後、屋根裏部屋のトランクから変わり果てた姿の花嫁が見つかったというものです。
マスター・グレイシーの最期
ここまですべてマダム・レオタの思い通りに進んでいました。
そこでマダム・レオタは、マスター・グレイシーにさらに大胆な提案をします。
「より強力な霊を呼ぶために、この館を霊界への入り口にしたい」
というものです。
しかし、今まで従順であったマスター・グレイシーもさすがにこの提案については断ります。
その結果、二人は口論となります。
口論の中で、マスター・グレイシーは、二人の妻(リリアンとエミリー)がマダム・レオタの策略によって亡くなったことを知ります。
衝撃的な事実を知ったマスター・グレイシーは、マダム・レオタのことが恐ろしくなりました。
そこで、マスター・グレイシーは急いで館から逃げ出すことを試みます。
しかし、マダム・レオタの命令で、召使や亡霊たちがマスター・グレイシーを館から逃亡できないように阻止します。
マスター・グレイシーは必死に逃げますが、ついに屋根裏部屋に追い込まれてしまいます。
マダム・レオタは、マスター・グレイシーを水晶玉へ閉じ込める呪文を唱え始めます。
しかし、その呪文によってマスター・グレイシーが水晶玉に閉じ込められることはありませんでした。
追い詰められたマスター・グレイシーは、呪文を唱え終わる前に自ら首を吊って人生に幕を閉じたのです。
マダム・レオタの呪文は行き場を失い、マダム・レオタに跳ね返ります。
その結果、マダム・レオタが水晶玉に閉じ込められてしまうのでした。
そして、マスター・グレイシーが亡くなった後に新しい主が現れることはなく、現在に至ります。
不思議な現象が起こる館は、“ホーンテッドマンション”と呼ばれるようになり、日々ゴーストたちの不思議な現象を体験しにゲストが訪れるようになりました。
おわりに
「ホーンテッドマンション」のバックグラウンドストーリーを知ると、次にディズニーランドへ訪れるときに
前よりも一層「ホーンテッドマンション」が楽しめそうですよね!
さらに、2023年3月には、ディズニー実写映画『ホーンテッドマンション』が公開されます。
2003年にも『ホーンテッドマンション』は公開されましたが、バックグラウンドストーリーとは違う内容のものでした。
2023年に公開される『ホーンテッドマンション』は、今回紹介したバックグラウンドストーリーをなぞらえているのでしょうか?
とっても気になりますね!
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