
2021年に公開されたディズニーのミュージカル映画『ミラベルと魔法だらけの家』。
エンカントと呼ばれる地に暮らすマドリガル家が、魔法の力を使って街の人々と暮らしています。
魔法の力は「ギフト」と呼ばれ、マドリガル家の家長であるおばあちゃん(アルマ)が自分の血筋に与えます。
しかし主人公であるミラベルだけが、そのギフトをもらうことができませんでした。
作中にミラベルがギフトを使うシーンは見当たりませんし、なぜ使えないかの明確なシーンもありません。

ミラベルはギフトがないってこと?気になる~!
ミラベルには魔法(ギフト)はないんでしょうか?
この記事では、
・ミラベルには魔法(ギフト)はないのか?
・ミラベルの持つ能力は?
・なぜ、おばあちゃん(アルマ)とミラベルだけ魔法(ギフト)がないのか?
を徹底解説していきます!
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目次
ミラベルの魔法(ギフト)は何?|ミラベルと魔法だらけの家
マドリガル家には、魔法(ギフト)を使える人間が8人います。
みんな、分かりやすい能力がありますが(遠くの音が聞こえる、花を咲かせられるなど)ミラベルにはこれと言って魔法が使えるようなシーンは1度も出てきません。

しかし、ミラベルには2つの能力があると言えます
- 家族を大切にして、守る能力
- 魔法を授ける能力
1つずつ解説していきます。
ミラベルの能力❶家族を大切にして守る

ミラベルはとても優しい性格で、家族思いです。
魔法(ギフト)を授かる儀式の日、皆が期待する中ミラベルはドアノブに手をかけますが、扉は目の前から消えてミラベルは魔法(ギフト)を授かれませんでした。
その日から、おばあちゃん(アルマ)はミラベルに辛くあたるようになります。
自分だけが魔法(ギフト)を授かれなかった劣等感とおばあちゃん(アルマ)から認められない悲しさを抱きながらも、両親に愛され真っ直ぐ優しく育ちます。

家族の中で”自分だけ”ギフトがない状況で、おばあちゃんからも冷たくされたら性格悪くなってもおかしくないですよね
ミラベルは、魔法(ギフト)がない状態でも家族の誇りになれるように努力します。
それこそが、ミラベルの持つ能力です。
魔法(ギフト)がなくても、家族を思い、家族のために動くことができることがミラベルの持つ能力なのです。
ミラベルの能力が「家族を大切にして守る」ことだと考える理由①ミラベルの眼鏡
ミラベルが眼鏡をかけているのは、「家族たち本人にも気付けない心の奥の思いを見つける視点を持っている」ことを表現するためだそう。
ミラベルの名前にスペイン語で「見る」という意味の「mira」が含まれているのも、家族の思いに気付く視点を持つ主人公らしい名前ですよね。
作中、姉妹のルイーサとイサベラの本当の思いを引き出せたのもミラベルだけでした。
ミラベルの能力が「家族を大切にして守る」ことだと考える理由②ミラベルの台詞
崩壊した家(カシータ)をどうするか?と家族が悩んでいるときにミラベルが言います。
家族は夜空に光る星座のよう
誰もが輝いている
星は燃えているの
1人1人が宝物
ギフト以上の存在
家族みんなが、魔法(ギフト)がある自分が特別で、魔法(ギフト)のない人間は特別ではないと思っていたのを
ミラベルは「そうじゃないんだよ」と教えてくれます。
魔法(ギフト)があっても、なくても、あなたが生まれてきたそれだけで奇跡なんだと
あなた自身が魔法(ギフト)なんだとミラベルはみんなの心を救います。
以上の点から、ミラベルには家族を大切にして守る能力があると言えます。
ミラベルの能力❷魔法を授ける
ミラベルとおばあちゃん(アルマ)が言い争いをして、カシータ(ミラベルたちの家)は崩壊してしまいます。
その後、街の人と家族で協力しあい家を建て直します。
そのとき、家族からプレゼントされたドアノブをミラベルが玄関に取り付けると、たちまち家が魔法にあふれカシータは息を吹き返します。
これは、ミラベルが家に魔法を授けたと言えます。
ミラベルの魔法を授ける力は、後天的なものと考えられます。
ミラベルは魔法(ギフト)を授かる儀式の時点で、ドアノブは反応せずそこから何年も自分には魔法(ギフト)がないと悩みます。
それでも家族のために力になろうと常に考え行動していましたから、もしその時点で能力があったら家族を助けるために動いたときに何かしらの力が出たはずです。
ですがそんな描写はなく、ミラベルは私にも魔法(ギフト)をくださいと悩んでいたわけですから、魔法を授ける力は後天的なものと考えられます。
では、ミラベルはいつ魔法を授ける力を得たのでしょうか?
それはおばあちゃん(アルマ)と仲直りをして、ハグをしたときです。
おばあちゃんは(アルマ)は、故郷を失い愛する人(ペドロ)も失っています。
故郷を追われ逃げている最中に悪い人たちに追いつかれて絶体絶命の危機に陥ります。
ペドロがおばあちゃん(アルマ)を救うため、悪い人たちの前に立ちはだかり殺されてしまいます。
そのときおばあちゃん(アルマ)は奇跡を起こし魔法(ギフト)を授ける力を得ます。
その日からおばあちゃん(アルマ)は死んだペドロに助けを願います。
「ペドロは願いを叶えてくれた、それはミラベルだった」とおばあちゃん(アルマ)は言います。
そして2人はハグをします。
その瞬間、ミラベルとおばあちゃん(アルマ)の周りにたくさんの黄色い蝶が飛び立ちます。
黄色い蝶は、おばあちゃん(アルマ)がペドロに出会うきっかけにもなっており、蝋燭にも描かれています。
その蝶が飛び立ち、バックミュージックでは「新たな人生を歩め」と流れます。
このとき世代交代して、おばあちゃん(アルマ)からミラベルが魔法を授ける力を引き継いだと考えられます。
ミラベルの能力には予兆があった?|ミラベルと魔法だらけの家
ミラベルには魔法(ギフト)を授ける力を持つ予兆がありました。
作中で、ミラベルはカシータと会話をしています。
・家族みんなでアントニオの儀式のために家中を飾り付けしているとき、ミラベルが「飾り付けは家が自分でできないでしょ?」と言うとガーランドで飾り付けられたカシータがしょんぼりして悲しさを表現します。
・ブルーノの部屋に入ったときは砂を止めてもらえないかカシータにお願いしています。
・カシータが崩れて蝋燭が危なくなったとき、カシータに上まで登れるよう足場を作ってとお願いしています。
カシータに何かお願いをするのは、ミラベルとおばあちゃん(アルマ)だけです。
これは、おばあちゃん(アルマ)の魔法(ギフト)で作られたカシータが、おばあちゃん(アルマ)と同じ力を受け継ぐミラベルとも会話ができたと考えられます。
さらに、おばあちゃん(アルマ)がペドロに出会うきっかけとなった蝶が蝋燭に描かれていますが、蝶はおばあちゃん(アルマ)の洋服にもブローチとして付いています。
この「ミラベルと魔法だらけの家」の象徴ともいえる蝶は、ミラベルの洋服にも見受けられます。
蝶を身に着けているのはミラベルとおばあちゃん(アルマ)だけです。
このことからも、ミラベルはおばあちゃん(アルマ)と同じ力を持つ可能性があったことが考えられますね。

ミラベルとおばあちゃんは魔法(ギフト)が使えないの?|ミラベルと魔法だらけの家

これまでの考えから分かるように、ミラベルとおばあちゃん(アルマ)は魔法(ギフト)が使えます。
ただ、他の家族のように目に見えて誰かを助けられるような力ではなく、魔法(ギフト)を授ける力を持っています。
家族のためだと思って「完璧」を求め、街の人を助けることが我々の存在意義だと目的を見失ってしまったおばあちゃん(アルマ)に、本来の魔法(ギフト)とは何かを教えてくれたミラベルは、今後のマドリガル家を引っ張っていくリーダー的存在になるでしょう。
そんなミラベルだからこそ、おばあちゃん(アルマ)と同じ力を授かったといえますね。
ミラベルの魔法(ギフト)は何?おばあちゃんとミラベルにギフトがない理由は?まとめ
ミラベルの魔法(ギフト)は何か?ミラベルは魔法(ギフト)が使えるのか?について考察しました。
ミラベルは、家族の持つ苦しみ、悩みに気付き守る力と、魔法(ギフト)を授ける力があることが分かりました。
魔法(ギフト)が使えない普通の女の子であるミラベルだからこそ、家族のことを誰よりも考え、思い、行動できたんだといえます。
『ミラベルと魔法だらけの家』が伝えたかったことは、優れた能力や、特別な力がある人がすごいわけではなく、誰でも皆輝けるし、つらいときは支えあえばいいということだと感じました。
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